モーテンソンだより(その12: 6/7)

6月7日(火)

スケジュール表による今日の予定

  • 7:30 am / Meet at Illini Tower for departure
  • 7:45 am / Transportation to Charleston, Illinois
  • 9:00 am / Visit Eastern Illinois University
  • 12:00 - 1:00 pm / Lunch at Eastern Illinois University
  • 1:30 - 4:00 pm / Visit to Charleston Carnegie Public Library

今日明日と図書館の見学が続く。
集合時刻に宿舎のロビーに集まる。
イタリアのはヒメナは体調が悪いようで不参加だ。
7時45分に迎えが来ることになっていたので、その時刻になって何気に外を見ると、こんな車が止まっていた。


JBの運転で迎えの車が来たのだが、いつも、暑さのために乗降口を開けっ放しにして運転しているバスと違う。


こういうのをリムジンというのだったか。この前の休みの日に大学の中を走っているのを見たが、まさかそれと同じものに乗るとは夢にも思わなかった。
中もゴージャスである。これにヒメナを除く受講生9人と、コーディネーターのジェイミイとケイティが乗り込む。天井はいささか低いが、空調は効きすぎるくらいで快適だ。


9時前にEastern Illinois Universityの図書館に着く。
案内されてミーティングルームに入っていくと図書館長(Dean)自らが迎えてくださった。気さくな感じの人だ。というよりも図書館のスタッフはみなさんいい感じの人で、目が合えば「やあ」という感じであいさつを返してくれる。こういう雰囲気は気持ちがいい。自分の職場でも実践できればいいなと思う。ついでに言えば図書館長は学生にも自ら声をかけるほど気さくな人柄である。職場ではいろいろな人間関係が大切であることはいうまでもないことだけど、こうした点での図書館長のリーダーシップを感じた次第である。


もっとも、外国、とくに欧米に出かけると、ともかく見知らぬ人どうしでも挨拶をするのが当たり前であることに気づかされる。ゲゼルシャフトを形成してきた人たちだけに、見知らぬ人とのコミュニケーションについては人一倍気を使う(配慮する)文化を作り上げてきたのだと思う。日本人はその点、人に気をつかわなすぎると感じることが少なくない。


図書館の特徴をあげればきりがないので、とりわけ気のついたことを2,3あげておきたい。
(1)サービス・デスクはいずれも整理整頓が行き届いていた。また、利用者の便を考慮し、必要十分な文具が用意されていた。

(2)利用者用ソファなど、調度品について、かなりしっかりしたものが入れられている。

(3)コンピュータ・ルームはいくつもあったが、Appleを導入してあるスペースはガラス張りで開放感があった。

(4)飲料、スナックの自動販売機を置くなど、リフレッシュのための配慮がしてあった。

一通りの見学後(それでも2時間近くはかかったと思う)、図書館長以下、各所で説明をしてくれたライブラリアンが一堂に会して質疑に応じてくれた。引き続き、昼食となり、そこに集まった方皆さんがカジュアルな中華ランチ(ビュッフェスタイル)でテーブルを囲み懇談をした。私の隣に座ったライブラリアンとは、私が日本から来たということでやはり地震のことが話題の中心となった。

こちらが申し訳なくなるくらいの歓待で、ほんとうにうれしかった。私は、図書館長(Allen Lanham氏)に手土産(場合によっては渡したほうがいいだろうと思って持っていってあったもの−−大したものではない、本学の「葉っぱくん」(本学の人間は知っている)のクリアファイルに本学の英語版大学案内と日本手ぬぐいと今年図書館で作成したしおりをセットにしたもの)を手渡した。相手が喜んでくれればやはりこちらとしてはうれしい。

1時過ぎにリムジンに乗り、次の訪問先であるCharleston Carnegie Public Libraryに向かった。
こちらは公共図書館で、規模としては午前中の図書館とは比較にならない。一通り案内してもらい、質疑時間を取ってもらったが、経済不況の影響でサービスを縮小せざるを得ないという話が繰り返し語られた。米国では経済状況が図書館のサービスにダイレクトに影響することが少なくないとは聞いていたが(資料費が少なくなるとか言うだけでなく、場合によっては職員の解雇までを含む)、状況の厳しさが伝わってきた。
下の写真は、本来であれば出入り口になっているところのひとつなのだが、職員の削減により、出入り口としての機能を一時的に停止していることがわかるものである(黄色のテープでゲートの出入りを止めている)


3時過ぎに辞することになり、みたびリムジンに乗り、宿舎に向かった。4時ころ到着。

今日のプログラムはこれで終了なのだが、私は2つのことをしなくてはならなかった。
ひとつは、9日(木)の午前中に予定されている"DISC Assesment"について、私と中国からの女性は英語で受けるのはきついだろうという配慮から、それぞれ日本語と中国語であらかじめ検査をすることになっていたのだ。実際やってみて、この検査は、被験者の気質とか、そうしたものの検査のように思えた。一画面に4つの言葉が示され、自分にとって妥当だと思うもの、そうではないものを1つずつ選ぶという作業を25回繰り返すのだが、その言語(ことば)の語感が感じられないと難しいなと思ったので、日本語で受けさせてもらったことは正解だったと思う。

もうひとつは、遅れていた、ムービーメーカーで作成したファイルをYoutubeにアップロードする作業である。

これらはいずれもジェイミイのサポートで無事終了することができた。

夕食後、昨晩に引き続き、学術図書館グループのプレゼンテーションの打ち合わせである。今日、遅れて到着したナイジェリアとガーナの女性が到着し、そのうちナイジェリアの女性は学術図書館勤務ということだったので、メンバーに加わった。6時半から始め、早く終わろうと言っていたのだが、結局2時間議論は続き、ようやうまとめあげた。雰囲気としては、「もうこの辺でいいでしょう」などと、とても言い出すことができない真剣な議論が続いた。昨晩に続き、意識の高さと真摯な姿勢にともすれば安易に流れる自分を反省した。

研修が進むと、いろいろなアサイメントがメールなどで入ってくるようになった。センターのスタッフも真剣にトレーニングを課していることを実感する。手を抜くわけにはいかない。
今晩、スーザンから入ってきたのは、助成金獲得のためのライティングのワークショップ(13日(月)の午前中に組み込まれている)の関連資料を金曜日までに読んで、必要なリプライを自分に送るようにということだった(詳細はその時に報告したい)。

また、アマンダは、事務的な手続きを実務的に進めてくれているスタッフだが、そのアマンダからは、各参加者の所属先に手紙を送るのでその宛名人などの情報を教えてもらいたいという連絡がきた。すでに終わりに向けても事務的な準備は進んでいる。

今日は結局プレゼンテーションの資料作成を手掛けることはできなかった。明日も1日図書館見学なので、明日の夜が勝負だ。

モーテンソンだより(その11: 6/6)

6月6日(月)

スケジュール表による今日の予定

  • 9:00 - 10:30 am / Consortium of Academic and Research Libraries in Illinois (CARLI)
  • 10:30 - 12:00 pm / Presentation Preparation
  • 12:00 - 1:15 pm / Lunch at Illini Tower
  • 1:15 - 4:00 pm / Customer Service F.I.S.H.

今日は講義(これには当然、質疑がセットされている)2つと、その間に最後のほうに予定されているプレゼンテーションの準備の時間が設定されていた。今日、ようやく実感したのだが、このプレゼンテーションというのはけっこう重要視されているようだ。
実のところ、マーチンのセッションでやったYoutubeへのファイルのアップロードをやっておらず、あまり気にしていなかったのだが、ほとんどの人が指定された場所にアップロードして、それをみんなで確認するというのを見せられた時はさすがにまずいと思った。食事の合間になんとか30秒のコンテンツを作成したが、アップロードの仕方がわからない。またWindows Movie Makerのバージョンが違うため、セッションでやったとおりの操作ができない。結局、夕方にファイルはできたものの、アップロードの仕方をケイテイに教えてくれるよう泣きついた。明日何とかしなくてはならない。

また、私に課せられているプレゼンは、(1)自分の職場の紹介(これをスライド1枚という限定で作成する)、(2)日本の図書館ことを紹介する、ただしスーザンから、これについては震災を取り上げるようあらかじめ言われている(この課業は日本の私とエジプトの2人だけに課せられている。(3)また、受講者10人を学術図書館と公共図書館のグループに分けて、10分程度のプレゼンテーションをやる、これも一応やるべきことに入る。しかし、資料作成とプレゼンについては韓国&ブルガリアの才女が積極的に引き受けてくれたので、とりあえずこちらは、トピックについて日本の状況を説明し、プレゼン資料に使用するコンテンツをネットから探して提供したりするといった役回りで済んでいる。これについては、夕食後、8時半から1時間ほどグループのメンバーが集まって打ち合わせをした。公共図書館グループはすでに昨晩済ませていたらしく、学術図書館グループものんびりとはしていられない、というわけだ。韓国のミヤンが昼間のディスカッションを反映したアウトラインを作成してくれたのをあらかじめもらっていたので、それをさらに膨らませるにはどういったストーリー、トピックがよいかというように議論は進んでいく。驚くべきことに、夜のけっして早くない時間なのに、みんな手を抜かないのである。議論は真剣で、細部まで詰めた議論が延々と続いた。彼女たちのプロフェッショナリズムは半端ではない。よく勉強しているし、そのうえでの実践力も兼ね備えている。芸達者でもあることはすでに報告した通りだ。このコンテンツについてはほぼ完成し、各人がコメントと図版を探してミヤンに提供することでほぼ終了できるめどが立った。打ち合わせ後、それをしていたらさっそくミヤンから修正したファイルが送られてきた。仕事も早い。こちらも用意するように申し合わせていたコメントとコンテンツを送った。これがだいたい夜11時前くらいのやり取りである。
さて、(2)については、夕食後にまとまった時間を作って、ストーリーを考え、コンテンツを集めた。文字よりは絵柄(写真)中心で説明するのがよいといわれていたので、ネットからその手の写真を探し出し、構成していく。ほぼ完成といってよいだろう。(1)はまだ手が付いていないが、10日までにスーザンに送ればいいことになっているので、明日の夜なんとか作成しよう。

午前中のセッションのテーマはコンソーシアム。自分も埼玉県で協議会(まあ、コンソーシアムである)の事務局をやっていることもあり、ひとつひとつの話が興味深い。調整などに手間がかかるが今後ますますコンソーシアムの役割は大切になるという講師の言葉には深くうなずけるものがあった。

午後のセッションは利用者コミュニケーションというべきなのか(たぶんそうである)、F.I.S.H.を合言葉に(まさに「さかな」なのだけど、これは言いたいことのメタファーであるらしい)コミュニケーションをしていくのが大事だ、煎じつめればこのようなことが言われていたのだともう。下手な解釈はやめたほうがいいので、時間をかけてきちんと理解してから報告できればと思う。

今日、職場から私大図協総会・研究大会に出るかどうかという意思確認を求められた。しばらく前に聞いたところでは、今回の海外研修の報告は今年度中にやることになるといわれていたのだが、そういうプログラムにはなっていなかった。昨年度の集合研修に行った人たちの報告が組み込まれていた。それでも文科省がこのたび出した報告書はけっこう重要な文書だと個人的には思っており、それがトピックの一つになっていたし、また今回の派遣の件でいろいろお世話になった方に直接ご挨拶ができるかもしれないと思い、エントリー手続きをお願いした。

なお、今日から朝食は食堂で摂ることにした。
また、朝時間に余裕がある日は地下のフィットネスジムでトレーニングをすることにした。今日は6時半前に行ってみたら、すでに何人もが黙々とトレーニングをしていた。



明日は外に出て、大学と図書館の見学ツアーに出ることになっている。

モーテンソンだより(その10: 6/5: - 休日編1)

6月5日(日)

今日は完全オフだ。
しかし朝から曇っており、そのうち強烈な雷雨がやってきた。昨晩降らなかった分がまとまって降ってきたみたいだ。その音を聞きながらぐずぐずと横になっていたが、洗濯もしなくてはと思い立ち起きることにした。

週末、食堂は休みなので、買い置いてあった食材で朝食を済ませ、地下にあるコインランドリーに行く。5ドルのプリペイドカードを買って、洗濯機を回し(約30分)、そのあと乾燥機に入れた(約1時間弱)。コインランドリーは下宿していた学生時代以来である。
洗濯の間は同じフロアにあるフィットネス・ルームで簡単なトレーニングをして時間をつぶした。

乾燥させている間は時間が長いのでいったん部屋に戻った。もういいだろうと思って、戻ってみると、確かに乾燥機は止まっていたが、洗濯ものはまったく乾燥していなかった。


ヒーターが壊れていたのか? よくわからないが、聞くのも面倒なので、部屋干しをすることにし、そのまま持って部屋に戻った。ハンガーなどを適当に使い、物干し用のロープも持ってきてあったので適当にぶら下げ、部屋を閉めてエアコンを回した。乾燥させるのである。

しばらく横になって本を読む。

昼時になったので、これも買い置きのカップめん(というと何となくわびしさを漂わせるが、そういったものでもない)を食べる。

ふたたび読書。

3時ころ、散歩に出ることにした。ブラブラと歩きながら、例のスーパー、カウンティ・マーケットまで行き、夕食の食材を買う必要もある。交差点のところまで行くと、店からエジプトからのヘバとラシャが出てくるのが見えた。彼女たちは自炊が基本のようだ。たくさんの荷物を下げていた。
私自身も正直なところ、こちらの料理は質量ともにいささか重いと感じている。自炊で量と油をコントロールするのが望ましいと思っている。昨日の野口さんの話では、ほとんどの人がウェイトアップで帰国したそうだ(もっとも私はそれらの人たちよりも1カ月滞在は短いわけだけど)。

また、昨晩、徒歩で宿舎まで帰る途中、Fedexの営業所を見かけたので、その場所を確認しておきたかった。シャンペーンからニューオーリンズに移るときに、けっこう日本に送り返せるものが出るはずだ。またニューオーリンズでもいろんなものを入手することになるだろう。荷物は少しでも少なくしておいたほうがよい。少し探したが、店はあった。

午後、天気は一気によくなった。日差しが強い。来てから1週間たつが、日差しと気温は一気に夏らしさを増している。

イリノイ大学グッズを売っている店を覗くなどしながら宿舎に戻った。4時半をまわっていた。

ふたたび読書。

7時ころから夕食を作り始める。とはいってもレトルトを中心とした簡単なものだ。マーケットでパスタを買ってきたが、牛乳が必要であることを帰ってから気づき、次回にということで、別のもので用を足した。

この時間あたり、日本も月曜日の朝の動きが始まり、いろいろなメールが飛び交ってくる。先週金曜日に課長から連絡のあったCSI委託事業報告会用の資料の作成について、メールで打ち合わせをする。出発直前、他の業務で手いっぱいでまったく気づいていない部分だった。課長が対応してくれるとのこと。申し訳なく思う。

夕食が済んだのち、大学図書館職員長期研修の講義要綱を完成させる。毎年、〆切を守れないでいたものだが、今年はこっちでまとまった時間があり、また気力もあるので、早々に作り上げることができた。これを筑波大学の担当者に送信すれば、とりあえずはこの件はOKである。

明日から2週間目のメニューが始まる。

モーテンソンだより(その9: 6/4)

6月4日(土)

スケジュール表による今日の予定

  • 5:15 pm / Meet at Illini Tower fofr transportation
  • 5:30 - 8:00 pm / Dinner at the home of Richard and Susan Schnuer

今日は土曜日。夕方から副所長であるスーザンの自宅でディナー(といってもカジュアルなホームパーティ)が予定されているだけである。

とはいっても、昨日、朝9時に集まって郊外(方向音痴なもので場所はどこだかよくわかってない)でやっている朝市に行こうということにしてあったので、10人のうち、6人で繰り出した。あらかじめもらっていたバストークン1枚で片道はOKである。それにしてもみんなパワフルである。休みだから部屋で休んでいようなんていう(私のような)気はさらさらないようだ。

バスで10分ほど(だったと思う)行ったところで降り、ショッピングモールを歩いて抜けたところで朝市はやっていた。落ち合う時間を申し合わせ、めいめいが気の向くままにブラブラとする。

草花、パン、Tシャツ、工芸作品、などがブースごとに置かれていた。ストリート(スクエアー?)・ミュージシャンが演奏を披露していたりもした。

ブースの一つに、Urbana Free Library(公共図書館)のブースがあった。そこでは利用登録を受け付けていた。うーん、さすが米国の公共図書館である。いろいろな場で利用の機会を拡大していこうというセンスに感心する。「登録するか?」と聞かれたので、「いや、ビジターだから」と言って断ったが、ブースにあったグッズ(なにに使うのかよくわからない。日本では印鑑を押す際、下に引く敷物のように見える)をひとつもらった。




http://www.urbanafreelibrary.org/


なにかひとつ買おうと物色し、結局、シャンペーンの文字の入ったTシャツを1枚購入した。18ドル。


11時にみんなと落ち合って、ショッピングモールをブラブラする。女性の衣類を売っている店で1着50セント・オールのバーゲンをやっていた。一緒に行ったほとんどの女性が立ち止まり物色を始めた。どこの国でも一緒の風景か?

のんびりとした時間が流れる。

バスで宿舎近くまで戻り、いったん別れる。昼食をレストランで摂る人とそれ以外。
私は部屋に戻り、買い込んであった食材で簡単な昼食を作る。
メールをチェックするが週末ということもあり、それほどは入ってきていない。昨夜は職場から仕事関係で対応しなくてはならないメールが入っていたのでいささかあわてたが、今日はそうしたことはなさそうだ。

少し昼寝をした後、読書。
5時15分に宿舎のロビーに集合だったので、身支度を整え、エレベータで降りていく。

移動で使うバスはいつも同じで、運転手はBJ(と書くのか、みなそう呼んでいる)。今回はジェイミイが道案内役だ。
車内が暑いせいか、BJはいつも乗降用のドアを開けっ放しにしているのが気になる。ポリスのお世話になることはないのだろうか。

スーザンの自宅は、大学からはずいぶんと離れた郊外の住宅街にある一戸建ての家だった。それほど広大な家ではないのだけど、広いキッチン、リビング、ゲストルームもあり、地下には広いオーディオルームまであった。壁にはいろいろな国の工芸品などがかけられたりしていた。
空調は、しくみはよくわからないが、寒い時暑い時にそれぞれ暖気冷気が自然に循環するような仕掛けを導入しているのだそうだ(と理解した)。

バーバラさん、図書館長のポーラさん、いろいろお世話になっている野口さん、大学の図書館の人とその家族、コーディネータのケイティ、そしてスーザンの旦那さん、大勢が集まってにぎやかになった。
旦那さんは外でバーベキューのための肉や魚を焼いてくれた。こうしたことは男の役割なんだそうである。料理は好きだと旦那さんは言っていた。「男の人はこういうとき話し相手になってあげるといいのよ」というようなことをスーザンに言われたので外に出て、たどたどしく会話をする。どのくらい滞在するのか、ジャズが掛かっていたので、ジャズは好きかなど、ごく普通の話題ではなしが続く。飲み物は、最初はソフトドリンクから始まったが、ワインやビールもふるまわれ、よい気持ちになる。バーバラさんは赤ワインが好みだとのこと。

テーブルに置かれた料理から、めいめいが好きなものを取り、適当な席に座り、人によっては外のテラスに出て、食べながら話を弾ませる。時間は7時を過ぎても明るく、雲が多少出てはいたものの、平らな地平線が続く西の空は広大で美しい。


なんだかとってもアメリカである。

イリノイ大学図書館の男性(自分はカタロガーだと言っていた)と話していた際、日本の大震災のことを心配してくれた。政治状況についても知っているようで、(首相の辞任問題などのことを言っていたのだと思う)あれで大丈夫なのか、と心配してくれた。ほんとにその通りだ。情けない。

デザートになって、受講者のほうからいくつか持ち込まれたお土産が出された。ウガンダのRachealは誕生日だったようで、エジプトのヘバとラシャの2人がケーキを持ってきていた(どこで作ったのか、買ったのか?)。みんなでハッピー・バースデイを唄った。
朝市に行ったイタリアのシメネとブルガリアのスパスカはそこで買ったパイを持ってきた。私はこのタイミングがいいだろうと、本学の名前入りのクッキー(手土産としてどこかで渡そうと思って持ってきていた)を持参していたのだがそれも出してもらった。クッキーには、本学のシンボルマーク、「人間愛」の文字、などが描かれており、「ノリ、これはなんだ、説明しろ」ということになり、ひとしきり盛り上がった。(ちなみに私は、最初のバーバラさんの自宅でのウェルカム・パーティでの自己紹介の時、"Nori"と読んでほしいと言っておいた。自分の名前を欧米の人がその通りに呼ぶのは難しいと前から思っていたので、そのようにしたのだ。)「特に「人間愛」とはどんな意味か、と聞かれ、"Human Love"としか答えることができなかった。これを日本語の世界で説明している通りの意味を英語で説明するのは至難の業だと思う。韓国のキムは「人間愛」の文字はわかったそうである。さすが隣国の人。


なにはともあれ、大学の広報もできる範囲でやれればと思っていたので、それが少しできたのでホッとした。

過度な演出は好むところではないが、十分な会話ができない分、着ているもので話題づくりができればと思い、沖縄の「海人」のポロを着ていった。
シメネは感性の豊かな人で、めざとく、「それはなんという意味なのか?」と聞いてきた。"Ocean People"という意味で(本当に正しいか?)、沖縄の人のことだ、という説明に、納得してくれたようだった。


8時過ぎ、スーザンの自宅を辞する。旦那さんは滞在を楽しんでくれたまえ、と言ってくれた。物腰の柔らかい、知的な感じのする、素敵な男性だ。

そのまま帰るのかと思いきや、だれが情報を見つけてきたのか、ダウンタウンでフェスティバルがあるからそこに行こう!ということになり、みんなでバスを途中下車し(JBとジェイミイはそのまま帰った)、30分ほどステージを観る。
帰りはバス組と徒歩組に分かれ、私は5人の徒歩組に入り、20分ほど歩いて宿舎まで戻った。遠くで雷が鳴っており、宿舎近くに来ると稲妻が光った。強い雨が来るかと思ったが、こちらには来なかった。

明日はほんとうになんにもない1日だ。

モーテンソンだより(その8: 6/3)

6月3日(金)

スケジュール表による今日の予定

  • 8:30 - 12:00 pm / Leadership Skills for Library Advocacy
  • 12:00 - 1:15 pm / Lunch at Illini Tower
  • 1:15 - 4:00 pm / Leadership Skills for Library Advocacy

いつものように6時に目覚まし時計をセットしたが、すぐに起きられず、30分くらいぐずぐずしていた。ちょっとめずらしい。疲れが少し溜まってきたのか。

今日は8時半からセッションが始まるのであまりのんびりとしてはいられない。手早く朝食を済ませ会場に向かう。
会場となっているACESは歩いて10分くらいのところにある。ちょっと油断すると遅刻してしまう、微妙な距離だ。


今日のテーマは"Advocacy"。講師はMargaret(Meg) Edward、GSLIS/UI(イリノイ大学図書館情報学大学院)のAdvisory coodinatorである。

この"Advocacy"は、機関リポジトリ関係者の中ではよく交わされるようになった言葉だが、日本語ではちょっとニュアンスがつかみにくい言葉だ。
『コウビルド英英辞典』では、

"Someone's advocacy of a particular action or plan is their act of recommending it publicly."

あるいは、

"An advocacy group or organization is one that tries to influence the decisions of a goverment or othe authority."

とある。

要は、自分たちの活動をより活性化させるため(要求を実現させるため)、その活動の必要性を(組織の管理者などに)訴え(説明し)、具体的な支援を獲得するための活動、ということができるだろうか。
俗にいえば「交渉とそのための技術」ということか。
事実、今日のセッションでは、アドボカシーとはなにかからはじまって、その具体的なやり方、留意すべき事項といったことが具体的に解説され、午後には2人一組となってアドボカシーのストーリーを作成し、ロールプレイをみんなの前で披露するという実践的なトレーニングも行われた。

「ロールプレイ」とあったので、正直心臓がバクバクであった。自分で(当然英語で)できるのかしらん?、という感じである。
私はウガンダのRachealと組んでやることになった。彼女は頭がよく、英語もよく理解し、Megのいったことはきちんと消化し自分のストーリーを作っていた。そのうえで、私がよくわからない部分があると丁寧に説明してくれ、必要に応じてMegの説明を受けるといいとアドバイスしてくれた。結局、私たちの組は私が作ったストーリー、新館建設の必要性を訴える、というテーマを披露した。私が図書館員役、彼女は学長役である。私のストリーは実は、Rachealが私の話を聞き、作文してくれたものである。この中で、Rachealは、私が延々と新館建設の必要性を訴え、今日はお忙しいでしょうから、学長の秘書を通じて後日アポイントをとりたい、と訴えたあと、最後に一言、"Oh yes, no problem"と答えるだけの役であった。

どの組も工夫をし、ユーモアを交えた楽しいロールプレイを披露した。図書館員が話下手、というのは国際的には通用しないようである。みなさん芸達者で積極的であった。そういえば、NIIの学術ポータル研修でリポジトリのことを学んだとき、そこに集っていた講師陣(リポジトリ普及活動の前線で活躍していた人たち)はみな芸達者だった。今回のようなアドボカシーのロールプレイをやらされたときは、泣きたい気持ちになった(くらいきびしい質問が飛んできた)。

セッションは予定の4時より少し早くに終了した。研修のコーディネートをしてくれているケイティからペーパーが回ってきた。ここまでのセッションに対する評価を記入するペーパーである。さすがアメリカ。5段階評価で、何がよかったか、改善すべき点はなにか、といった内容である。こうしたものをみると、センター側の真剣さが伝わってくる。

今週のセッションはすべて終了した。明日は夕方から副所長スーザンの自宅でカジュアルなパーティである。それまではなにもない。

宿舎に戻って、メールチェックののち、本を読んでいたらそのまま寝てしまった。気が付いたら5時半を回っていた。今日の夕食から週末いっぱいは宿舎の食堂は閉まっている。
野口さんに教えられていたスーパーへ行こうと思った。歩けば10分足らずのところだという。最初の日に行ったスーパーで買いもらしたものもあったし、私は何かにつけ、外国に行ったときにその国のふつうのスーパーマーケットを見るのが大好きなのだ。


そのスーパーはCounty Marketといい、4th st.とSprinfield Ave.の交差点にある、大きくもなく小さくもない店だ。歩けば10分足らずの距離である。


食器用洗剤、スポンジ、塩、胡椒、ミネラルウォーター、それにワインやミックスナッツなどを買う。

アルコールは米国にいる間控えようとは思った(今でも思っている)が、週末、まあ少しくらいは、ということで自分にOKを出した(^^;;
ここでは外国人(旅行者?)が酒を買う時には身分証明が必要のようで(住民もそうなのかはわからない)、パスポートを出すと、レジの店員がそのビザの番号をレジスターに入力していた。

帰ってから、冷凍野菜を簡単に調理し、レトルトの中華麺?を湯で戻し、ワインを開けた。
メール、フェイスブックなどをチェックした。

明日は朝9時にみんなで集まって、朝市に行くことになっている。どんなものが売っているのだろう。


(おまけ)
今日のセッションが終わった時、各自の名前が記されたモーテンソンセンターのプレートが渡された。自分の名前が入っているのを見て、なんだかうれしくなった。

モーテンソンだより(その7: 6/2)

6月2日(木)

スケジュール表による今日の予定

  • 9:00 am - 12:00 pm / Producting Online Content
  • 12:00- pm - 1:15 pm / Lunch provided at Illini Tower
  • 1:15 - 4:00 pm / Producting Online Content

6時ころの朝日はきれいだったが、その後久々に日が陰り、肌寒かったので長袖のTシャツとジャケットで会場に向かう。

今日のメニューはシンプルだ。WindowsのMovie Makerを使って、短いコンテンツを作り、YouTubeにアップするというものだった。

最初の1時間は、紙が配られ、どういったストーリーにするかの構想を考えさせられた。10時になって講師のマーチン氏がやってきて、ストーリを作る際の留意事項について話があった。時間が少しあまったので、個々のストーリーを紹介させ、どういった点がよいかわるいかコメントをした。ここでも他の受講者に"Other Comment?"とコメントを促していた。議論を活性化しようという自然なふるまいである。

昼食をはさんで午後、具体的な作品を作るワークショップとなった。マーチンが解説をし、それを一定時間与えられた中で受講者が作業をする、ということの繰り返し。
正直、こうした具体的な作業だと、講演を聞くよりも理解がしやすい。Movie Makerではないが、かつて、新入生ガイダンス用にビデオを作製した経験があったので、説明されていることが英語であってもだいたい理解できる。

各自が作成したスクリプト(自己紹介が多かったと思う)を読んでいるのを30秒くらいの長さ撮る。それムービーメーカーに取り込み、不要なところをカットしたり、分割したり、他のコンテンツを並べて切り替えの際の効果を入れたり、といった具合に説明と作業は進んでいった。

最後に、一人の作ったものを最後まで仕上げ、YouTubeにアップするというところで終了した。みんな拍手。

私は自分のノートPCで作業をしていたのだが、どうも他の人たちが使っている環境と違っており、レイヤー(画像、音声、テキスト、といったビデオを構成する要素)を編集する画面が現れない。英語版と画面や使い勝手が違うのである。
終わってから、受講者である韓国のKimさんが話しかけてきて(大学からのPCではない、自分のを使っていたのに気づいていたからだろう)、「うまくいった?」と聞いてきた。だいたい上のようなことを説明すると自分もそうだったという。ワークショップで使用したのはXP用ではなかったかということだった。OSをよく見ておけばよかったと多少悔やむ。

全体して、年齢のせいではないだろうが、最後までうまくいった人は多くはなかったようだ。やりなおし、と言っている人が何人もいたので。

いずれにせよ、考え方、やり方はよくわかったので、再チャレンジしてみたい。他のフリーソフトを探してもいいだろう。

こうした、特にお金も特別なスキルもいらない方法で映像コンテンツを作成して、仕事に応用するという考え方はそれなりに持っていたが、YouTubeをプラットフォームとして活用するということには考えが及んでいなかった。そもそも自分がYouTubeに自分で作った作品をアップするなんて考えたこともなかったのである。

いろいろな応用ができそうだ(たぶん)。

それにしても、講師のマーチンがしきりに繰り返していた"make sense"とはどういう意味だろう。何かを言い、最後に"make sense?"とくるのである(最後は?のニュアンス)。
文脈からすると「わかった?」というような意味になると思うのだが、コウビルドを引いても出てこない。ウェブでググってみたが、やはり

ニュアンスで言えば「頭ん中で何かと何かがマッチする(ぴったり合う)」って感じかな。(^ω^)だから、日本語会話だと「わかる」って使う場面が出てくるんやね。

というのがしっくりとする。

http://yakumokitty.blog123.fc2.com/blog-entry-309.html


終わってから、センターにみんなで寄ることになった。カーネギー財団から人が来て懇談をするのだということだった。カーネギー財団の歴史と概要(これは図書館関係者はよく知っていると思う)と、寄付を訴える話だったと思う(だいたいそう理解した)。
話は1時間ほど。ここでも一通りの話が終わると話し手から"Any other Question?"であった。

時間を若干遡って昼、ALA大会が開催されるニューオーリンズと、見学をさせてもらうピッツバーグへの飛行機が取れたというので、そのEチケットと預けておいたクレジットカードを受け取りにセンターに寄った。
22日の6時にシャンペーンを出発するという便だ。早いだけあって、昨日提示された23日発よりも200ドル程度安い。空港までどう行くか?は、実はこの時あまり考えずOKを出した。空港までの移動の件(タクシーしかありえない)は、宿に帰ってからメールで野口さんにお尋ねすることになる。

これで移動のスケジュールが確定した。当初考えていたより、ニューオーリンズ入りが1日早くなったので、ニューオーリンズでのその分の宿泊を抑えなくてはならない。23日からの分は大会申し込みの際に抑えてあったので、そのホテルと同じであれば都合がいい。「楽天トラベル」で探したら空いていたので、そこに予約を入れた。けっこう安かった。しかし、調べてみると、そのあとの宿泊は単価がずいぶんと上がっていた。イベントの時期、料金がグッとあがるのは、ヨーロッパでもよくある話。欧米では一般的なのだろう。日本はそれほど極端ではなかったのではないか。

夜、近くでコンサートがあるらしい。行かないかと誘われたが、部屋で休むと言って、一緒にはいかなかった。



(おまけ)
日本のニュース、動きは、朝ごはんを食べながらiPadでチェックしている。野党が内閣不信任案を提出とか。いったい何を考えているのか。原発については、現在の状況の原因を作り出したのは自民党政権であり、そうしたことへの反省が一部(「変人」と「少数派」)を除いてまったく感じられない。不信感が極まった。歴史は繰り返さないかもしれないが、大正期、社会の混乱をまともにとりあげず政争に明け暮れていた議会政治が軍部に乗っ取られた、という事例をいやでも思い出す。

原発はクリーンエネルギーとか、うそみたいなことが言われている(た?)が、最近復刊された堀江邦夫氏の『原発労働記』(もともと『原発ジプシー』として1979年に発行されたものを改編したもの、講談社文庫)を読むと、そうした認識は現場というものを全く知らないえせエリートのたわごとにしか聞こえない。特に359ページにある一枚のグラフ(今回の復刊のために作成、掲載された)が、原発労働現場のある種のグロテスクさをくっきりとあらわしている。危険をまっこうから引き受けているのは東電社員ではなくその下請け、孫請けの現場労働者たちである。

状況を少しでもよくすべく、危険な環境の中で事態の改善のためにそうした労働者がたくさん働いている。しかし夏場にかけて、労働条件はあまりに過酷になり、人手不足が懸念されているとの報道もあった。原子力は先端技術なのかもしれないが、それにしてはそれを推進し管理する側の発想と思想と人間としての節操はあまりにも貧しいと思う(その恩恵を受けてしまっている自分はその立場をきちんと認識すべきだが)。
先端技術の現場では労働者が手作業で、ウエスと呼ばれる雑巾で汚れた部品を磨いているのである。

今、遅い時間にこのブログを書いているが、この照明の電気は何によっているのだろうか?

モーテンソンだより(その6: 6/1)

6月1日(水)

スケジュール表による今日の予定

  • 9:00 - 10:30 am / Presentation Preparation
  • 10:00 / Payment
  • 10:30 - 11:30 am / J-1 Visa Orientation
  • 11:30 - 1:00 pm / Lunch at Illini Tower
  • 1:15 - 4:00 pm / IFLA Training Modules

実のところ、今日が何曜日かがわからなくなってきている。余裕がないこともあるし、天気がよかったとか悪かったとかで思い出すほど天気は変化がなく快晴が続いている。

9時からFunk ACES libraryで受講者に課題として課されるプレゼンテーションの構成、分担などが決められた。発表は6月21日の12時から、図書館員や図書館情報学専攻の大学院生が観に来るとのことである。プレゼンは全体で35-40分、10分でエジプトと日本は(たぶん)国の図書館の紹介をする。それ以外に、各国はパワーポイントのスライド1枚で自国の図書館の概要を伝える、さらに公共図書館グループと学術図書館グループに分かれて発表をする。さらにはユーチューブでのプレゼンも最後にやることになっている。
後になって、自国の紹介のことを受講生同士で話題にした際、認識にズレがあることがわかった。日本とエジプトは(特別に)長い時間やるのだそうだ。明日、確認してみなくてはならない。

このあとプレゼンのグループごとに集まり、どういった内容でプレゼンするかを議論する。学術図書館はアドバンスなことを中心にやろうということになり、機関リポジトリソーシャル・ネットワーキング、モバイル・サービスなどが候補に挙がった。こういうところに例の連想検索は入れてみるべきか? 思い切って出してみた。説明がうまくできないのでPCでWebcat Plusを呼び出して、実演してみせる(インプッド・メソッドは多言語対応になっていたが、日本語モードへの切り替えたものの、いわゆるかな漢字変換モードにする方法がわからなかったので(ケイティに聞いてもわからないと言われた、そう、彼女たちが日本語入力をする必要などまずはないはずだから)、日本語のウェブサイトのテキストを切り貼りして検索をした)。どんな感想を持たれただろうか。

このグループでも仕切ってくれたのが、ブルガリアから来たNikolina(Niky)である。彼女は仕切りが上手で、次々とメンバーを指名し、プレゼン内容の候補を挙げさせていった。質問もよくするし、手際が良い。

昼をはさんで、IFLA(国際図書館連盟)の、ウェブベースで動くトレーニングプログラムを使用して、「リーダシップ」を学んだ。このトレーニング・モジュールはいろいろなトピックについて説明が順々に示され、最後にそこで書かれていたことが理解できるかをチェックするという構成になっている。
これはだれでもアカウントを作れば自学自習ができるものとなっている、国際標準の教材である。
http://learning.ifla.org/login/index.php


今日の最後のセッションとして、昨日中止になった図書館長であるPaulaさんの講演があった。テーマはリーダシップ、コミュニケーションについてである。正直、早すぎて何を言っているのかはほとんど理解できなかった。帰ってから録音を聞いて少しでも理解しようと考えた。繰り返し聞けばだんだん理解は進むはずだ。


よく言われることだが、外国人は、とりわけ欧米の人たちはよく質問をする(エジプトからの二人も同様)。
講師が講演をしている時も質問を受けることが前提となっている。"Question?", "Any other Question?"の連続である。受講する側は、たぶん聞きながら「ここはどうなっているのか」といったことを常に思考しているのだろう。場は盛り上がるし、講師も受講生も楽しくなってくる。見習いたい習慣である。

4時半、今日のセッションはすべて終了した。

昨日よりは疲れが少ない。少しは慣れてきたのだろうか。
夕食を初めて1階の食堂で摂った。
# これまではだいたい開けられていた時間は寝ていた(^^;;