モーテンソンだより(その16: 6/11 - 休日編2)

6月11日(土)

予定表による今日の予定

Free Day (^^)/


何にも研修は組み込まれていない1日。のんびりできそうだ。
7時ころ起きだし、簡単な朝食を作って手早く済ませる。

部屋の掃除というのは基本的にはない。ただしタオルなどの交換とごみ出しは2日に一回程度してくれる。
なので、生活のなかで自分で意識してやらなくてはならないのは洗濯だ。
前回は乾燥機が壊れていたのか、ぜんぜん乾燥させることができなかったのだけど、今日はうまくいった。洗濯と乾燥で約1時間半。

何をしようということはなかったのだが、ウォルマートには一度行って、どんなものかを見てみたかったので、10時過ぎころ出かけた。バスはMTD(Mass Transit District)というものが大学構内(というには広すぎるけど)からアーバナ、シャンペーンを縦横に走っている。私たちはバストークンをある程度センターから渡されているので、1回乗るのにそれを1枚使えばいいことになっている。通常だと1ドル、ただし学生はほとんどパスをもっているようだ。

さて、MTDにはいくつかのルートがあり、ウォルマートに行くにはガイドブックにあるイエローライン(経路が黄色で示されているのでこう呼ぶみたいだ)のバスに乗って行けばいい。そこまでは分かっていたものの、ところがどこから乗ればいいのか分からない。これまでバスには先週の土曜日、朝市に行ったときに乗っただけで、しかも人のあとにただついて行っただけなので、要するにほとんど自分で考えてなかったものだから、バス停を探すのにえらく時間がかかってしまった。おまけに大学は休み中ということでそこかしこで工事をしており(建物はもとより道路まで!)、通常のルートが変更されているらしい表示も見たりして、いっそう停留所を探し出すのに時間がかかってしまった。


結局バス停を探すまでに約1時間(けっこう見当違いの方向にも歩いてしまったらしい。方向音痴の自分にはよくあることだけど)、そこでバスを待つこと約30分ということで、ウォルーマートに向かったのは11時半近くになってしまった。

ここでなんだかよくわからない事態に出くわす。
バスに乗る際にバストークンを入れようとしたのだが、運転手はそれは入れるな、という。

?????

無料で乗せてくれるのか? それでもトークンを入れてしまうと運転手は「Oh!」という感じで両手を上げる。走り出してからしばらくして、運転手は何やら紙の切符みたいなものにはさみを入れ、それを手渡してくる。あとで書かれていることをゆっくり見ていると少しわかってきたのだが、乗り換えの人間は乗り換えた際にはあらためて料金を払う必要はない、どうもそんなことが書かれている。
どうやら私は乗り換えをした客と思われてしまったようなのだ。でもなんでそんな風に勘違いされたのか分からない。

だいたい、どこでもバスの乗り方、ルールというのは、国内であっても地域地域で異なっていることが少なくなく(私なんぞ、東京に出てきたとき、どこまでいっても同じ料金という路線に乗った時、信じられない思いがした。それまで距離によって料金は異なるものだとばっかり思っていたからだ)、ましてや外国でたいして言葉もわからないところでは(相手は遠慮なくまくしたててくる、親切にきちんと説明してくれてるのはわかるんだけど)、ある程度流れに任せるしかないのだ。総じてこっちがルール違反をしていない限りは悪いようにはならない。

にしても、やれやれである。

それでもともかくウォルマートに着いた。所要時間は30分くらいである。

シャンペーン空港について、バーバラさんの車で宿舎まで送ってもらったとき、道路の左側に見えたでかい店だ。
なにか特殊なものを買おうと思ったわけではなく、まずはどんなところかを見たいということと、必要なものとしては、たくさんもらい続けている資料をセッションごと、講師ごとに仕分けるための封筒と、リング式のノート(ルーズリーフを持って来ていたが、あまり使い勝手が良くない)、それと靴のクリーナーを手に入れようと思っていたのだ。

率直なことを言わせてもらえば、こんなもんか、という感じだった。
店内には、食料品、衣類、電化製品、DIY,カー用品、ガーデニング用品、薬品、化粧品、日常的消耗品、さらにはCDやDVDやゲームソフトも売っている。しかし、品ぞろえに面白さがないのだ。発見がないといってもいい。ひいきをするわけではないが(している?)、お気に入りのCountyMarketのほうが小さいながらも「おっ、こんなものもあるんかい」という感じで店の中をうろうろするのが楽しい。
実は靴のクリーナーもウォルマートにあるだろうと思ったのだが、それはウォルマートにはなく、戻ってきて寄ったCountyMarketにはちゃんとあった(あらかじめ知っていたのだけど)。

Everyday Low Price. けっこうだけど、買い物ってそれだけのもんじゃないでしょ、と思ったりした。

ということではっきり言って期待外れに終わった、それでもいくつか商品は買ってきた。

ウォルマートから大学に戻って来、その足でCountyMarketに寄ってみた。水の在庫が少なくなっていたので補充しようと思ったのと、ウォルマートになかった靴のクリーナを買うためである。いつもと反対側から入ってみようとすると、店の入り口上には"Congratulation! NFI 2011 Store of the Year!"と書かれた掲示物がでかでかと貼ってある。NFIなるものがどういったものかはわからないが、ともかく2011年(ってまだ半ばまでもいってないのだけど)で一番の店、ということなのだろう。ま、それなりの店だから賛成、おめでとう、である。

3時ころ宿舎に戻ってきた。さすがに疲れたので、ソファでうとうとする。
起きて時計を見たら5時半をまわっていた。なんとなく体を動かしておきたかったので、地下のマシン室に行って、15分程度ウェイトトレーニングをする。

それからシャワーを浴び、夕食の支度である。

何度か書いているが、月曜日の朝から金曜日の昼までは宿舎やセッションの会場で食事は提供されるので、その間は自分で心配する必要はない。もっとも最初そのことをはっきりと理解していなかったものだから、1週間だけ朝食は食材を買い込んで自分で作ってしまっていたのだけど。

なので、どれくらい食材を買い込むか、またそれを調理するための調理器具をどれだけ調達するのか、というのはけっこう難しい。他の人たちはどうしているのだろう。自分で作っていると言うと、冗談ではあろうが、食べさせて、とくる。

そうはいっても大したものは作らないし、それほど調理器具を用意しているわけでもない。
野口さんによると以前の人たちが使っていた調理器具がモーテンソンセンターのなかにあるのではないかということだったが、その辺のことはよくわからない。

ちなみに今日の夕食は以下のような感じです。

缶入りのポークビーンズと冷凍のジャーマンポテトをごった煮にしてスライスされているチェダーチーズを手で引きちぎって入れるだけ。スープは軽めのヌードルスープ。
最近はご無沙汰だけど、けっこう山歩きをやってきているので、その辺のノウハウが生きているメニューだ。
日本人の自分にとっては、このくらいの量が適当だと思っている。iPadで日本のニュースを見ながら飲み食べる。


さて、食事していると部屋の電話が鳴った。韓国のミヤンからである。

昨日約束していた件について打ち合わせをしたいという。20時10分に5階のラウンジに、ということになった。

明日行くのは「禅」の道場である。ミヤンと、ブルガリアのスパスカも行くようなので、3人で地図を確認したのだが、歩いて行けそうな距離だということが分かった。

http://www.prairiezen.org/pzcdflt.html

ミヤンはみずからを仏教徒(Buddhist)といい、それが彼女の場合はイコール禅のようなのだ。
かくいう自分も仏教徒に分類はされるのだろうけど、現代日本人の多くと同じように、宗教についてそれほど深く考えたことはない(今のところ)。

明日の朝9時に1階のロビーに集合である。
「修行」が終わった後、シャンぺーンの公共図書館を見に行こうという話もしてある。午後早い時間に帰ってこれるだろうか。

今日はこれから、読みかけの本を読んで、そのまま眠ろうと思う。